Before After 事例集#02 PCとサーボによる荷重フィードバック制御で機能UP↑

NGが判定できない現象が発生

省エネ化に伴い歯車部品の圧入工程の電動化が検討されました。圧入加荷重の全数検査も課せられていたため、装置にはロードセルが取り付けられ、圧入と同時に荷重判定も行われていました。
所が、加重判定がOKにも関わらず圧入不良が発生したため位置と荷重の関係を調べてみた所、設定された位置以外の場所で荷重が異常となっている事が分かりました。荷重異常が発生する位置は不特定のため、設定位置を複数数カ所に増やしたとしても正しい判定を行える可能性は低いと判断されました。
そこで連続したOKゾーンによる判定方法が求められたのですが、既存の制御装置で行うことは困難でした。

導入前の問題解決をすべく「バリューUP」に引き合いが出されました。「バリューUP」提案では、PCを活用して圧入中の位置と圧力のデータを連続的に取り込む事が出来るような構成を提案しました。
「圧入中に荷重異常が発生したら自動停止させる」と言った仕様も追加され、PCでサーボ制御と加重の連続取得を行う構成となり、OKゾーンによる判定を行う事が出来るようになりました。
最終的にPCは完全な荷重フィードバック制御を行うことによりゾーンの中心線に沿って位置と荷重が最適な値を保持しながら圧入を行うようになりました。従って圧入途中に圧力異常が発生した場合は荷重異常ではなくタイムアウト異常になります。

PCによるサーボ制御で問題解決

圧入異常を見逃した例(点線が正しい圧入曲線)

荷重異常発生時には圧入を自動停止

連続OKゾーン判定により異常を検出